ヨットが好きな両親を持つ12歳のジェシカ・ワトソンは幼い頃からヨットに乗り、いつか1人でヨットで世界一周するのを夢見ていた。
16歳になったジェシカ単独での無寄港での世界一周航行を目指すべく試運転するが夜に貨物船と衝突してしまいマストを折ってしまう。
マスコミは事故を知り、記者会見でジェシカと家族に対し子供にはできるはずがないと糾弾する。
ニュース番組ではキャスターや児童福祉団体に彼女や家族を批判され、州政府にはジェシカの航海を止める法案を検討されてしまうが、ジェシカの家族は彼女の成功を信じ応援する。
そして彼女を支援する者たちによってヨットは修理され出発の準備が整う。
マスコミは最後までジェシカの航海を阻止しようとするが、ジェシカは出航し世界一周の旅を始める。
この作品は2009年に最年少世界一周航海に挑んだジェシカ・ワトソンの実話を元に2023年に映画化されています。
この作品ではジェシカの旅の様子だけでなく、彼女の帰りを待つ家族、そして批判をしてきたマスコミの心情も描いて物語にしています。
なのでドキュメンタリーとして観るというよりは、物語として楽しめるように作られています。
この作品は、若者の挑戦を大人は批判するのではなく背中を押してあげるべき、他人の挑戦を誰も阻むべきではない、というテーマで作られているように思えます。
近年はスマホの普及し、誰もがSNSを通じて簡単に本人に直接批判のメッセージを伝えることができてしまう。
そんな現代の大きな社会問題について考えるよう、この作品は訴えかけていると感じました。
ドキドキワクワクなエンターテイメントとして観るのもオススメな極上のヒューマンドラマです!