あまり手を出さない国内作品、たまにはと適当にクリックして観始めました。
ゾンビものなのだが、ゾンビはあまり重要な要素ではないようだった。
この作品は、ブラック企業に勤める青年がゾンビの出現によって仕事から解放されて自由になる、これが軸になっている。
何かに嫌気がさしたときに「いっそ天変地異でも起きて、嫌なモノ全部無くなってたらいいのに」と妄想してしまうことが、きっと誰にでも一度くらいはあるだろうが、それを作品化している。
最近の日本の小説(特にラノベ)や漫画にはこういう現実逃避の妄想から生まれたコンテンツが溢れているように思える。
この作品は自分から環境を変えるのではなく、他力本願な環境変化で物語が進んでいく。
現実には起こり得ないシチュエーションで主人公が願う幸せを得ていくこの物語に、何を伝えようとしているのか、観て何を得るのか、いくら考えても全く解らない。
これを観て「いい作品だった」「スカッとした」といったポジティブな感想を持ったとしたら、きっと自分の今の環境に不満なのだろうとは感じた。
早送りしながら観終えました。